中国語が話せる人の発音勉強法。難しい発音だけでOK【話せる勉強法】
2019/11/23


「中国語の発音が難しくて、なかなか発音できません。」
「中国語の発音で挫折してしまいました・・・」
こういった方によく会いますが、みなさん中国語の発音に苦戦しているようですね。中国語が話せる人はどうやって発音を習得したのでしょうか?
話せる人は、
「難しい発音だけ理解してさっさと次にいく」。
話せない人は、
「発音基礎の全てを完璧になるまで仕上げる」。
そもそも、なぜ中国語の発音は難しいと感じてしまうのか?それは、日本語と大きく異なる部分が難しいと感じるからです。
話せる人は、日本語とは異なる難しい発音だけをサラッと理解します。そして、さっさと単語や表現、文法を勉強しています。
この記事を読んでいる方にもさっさと次の工程にいってもらうために、今回はその難しい発音を、①母音、②子音、③声調 の3つの観点に分けてそれぞれ具体的に解説したいと思います。
【難しい母音】単母音 “e” “ü”、鼻母音 “n” “ng”
日本語の母音は、”あいうえお”の5個ですが、中国語は単母音、複合母音、鼻母音 全部で36個あります。その中で、日本語と大きく異なる母音が、単母音の “e” “ü”、鼻母音の”n” “ng”。
それぞれの発音を見てきましょう。
単母音の“e” は、 “い”の口して”うあ”と言う
まずは、”い” と言った後、口の形を固定する。そのまま ”うあ” と言ってみよう。感覚がつかめたら、口を自然に横に開いて発音。
単母音”ü” は、 単母音”u” から舌を前に出す
まずは、日本語の「う」よりも口をつぼめて舌を後ろに下げ、母音”u”を発音。そのまま舌を前に出して”ゆ”のように発音する。
鼻母音の”n”,”ng”は、日本語「んな」の”ん”、「んが」の”ん”
鼻母音の”n”,”ng”はこれだけ種類があって、”n型”は日本語で”んな”と発音したときの”ん”、”ng型”は日本語の”んが”と発音したときの”ん”と同じ。
【難しい子音】舌歯音、そり舌音、舌面音、摩擦音
日本語の子音が14個に対し、中国語の子音は21個。その中でも注意が必要なのは、舌歯音、そり舌音、舌面音、摩擦音です。
以下の表の中で赤字になっている部分がその発音。
無気音 | 有気音 | 鼻音 | 摩擦音 | 側面音 | |
唇音 | b | p | m | f | |
舌尖音 | d | t | n | l | |
舌歯音 | z | c | s | ||
そり舌音 | zh | ch | sh , r | ||
舌面音 | j | q | x | ||
舌根音 | g | k | h |
舌歯音 ”z(i)” “c(i)” “s(i)”
日本語の”づ”と言えば”z(i)”。そのまま、口の形を変えずに”つ”と言えば”c(i)”、どうように”す”と言えば”s(i)”になる。日本語”ず”の形にならないようにね。
そり舌音 ”zh(i)” “ch(i)” “sh(i)” “r(i)”
日本語の”じ”、”ち”、”し”、”り”から、舌を少し上に浮かすとそれぞれ、”zh(i)”、”ch(i)”、”sh(i)”、”r(i)”になる。簡単だね。
舌面音 ”j(i)” “q(i)” “x(i)”
前歯裏側を舌を押すようにして、日本語の”じ”、”ち”、”し”を言えば、”j(i)”、”q(i)”、”x(i)”になる。
摩擦音 ”f(o)” “h(e)”
“f” は”ファミリーマートのファ”。前歯が下唇に当たっていればOK。”h(e)”は、単母音”e”を発音して舌の付け根部分に空気が通るように発音すればいい。
【難しい声調】二声、三声
言葉には音の高低があって、日本語でいえば、”箸”は”は”が高くて、”橋”は”し” が高い。中国語も同様に「声調」というものがあって、以下の4種類があります。
一声は、同じ音程を保つ
二声は、低い音程から高い音程へ上げる
三声は、低い音程を保つ
四声は、高い音程から低い音程へ下げる
特に難しいのは、二声、と三声。
二声は、「ん?↑」「え?↑」で
よく聞き取れなくて聞き返すときに言う、「ん?↑」とか「え?↑」とかに似てます。
三声は、低い声で発音するだけでいい
・・・う~ん、とにかく他の発音より低くしといてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
話せる人は、日本人にとって難しい発音だけを理解し、さっさと次の段階に移っています。そして、実際に、①母音、②子音、③音の高低 で日本人が難しいと感じやすい発音とは何かを具体的に解説しました。
発音は神経質になれば頭が痛くなって、勉強が嫌になる原因にもなります。それに、発音の練習ばかりしてもわからなかったのに、単語や文章で発音を確認したらすぐ理解できた!なんてよくあります。
単語を覚えながら一緒に発音を復習すれば、1ヵ月で習得できるでしょう。
なので、発音自体の練習はほどほどにして、さっさと単語や表現を覚えいくことをおススメします。