中国語初心者によくある成功を妨げる5つの思い込み
2019/10/26

こんにちは、中国語学習サポーターの歩です。
中国語を勉強しているみなさんは、以下のことを聞いてどう思いますか?
・語学は机上で黙々と勉強するものだ
・授業を聞いているだけで話せるようにはなるはず
・資格を取れば話せるようになる
そうだそうだ!と思った方…実はこれ、全て間違った思い込みです。
しかも、この思い込みから抜け出さないと一生話せるようにはなりません。実はというと、以前の私もこのような考えだったんですが、話せるようになってからこれらが間違いだったことに気づいたんです。
今回は中国語学習の初心者によくありがちなこういった思い込みをぶった切ってみたいと思います!
目次
▶間違った思い込み④ 文章の意味が分かれば話せるようになる!
間違った思い込み① 授業を聴くだけで話せるようになる!
授業を聞くと、なんとなく理解した感覚にはなります。しかし実際には「文法や単語の使い方を理解していない」ことが多いのです。
それは、実際に文章を作らせるとよくわかります。頭ではわかったつもりでも、上手く使えないというのはよくあることなんです。
授業で学んだことを上手く使えるようにするには、新しい単語や文法が使えそうな状況を想像し、本当に相手が目の前にいるかのように話してみましょう。
間違った思い込み② 長い期間勉強すれば話せるようになる!
私の周りによく「1年勉強したけどダメだった」とか、勉強した期間を挙げる方がいます。でも実は、語学の習得はどれだけ長い期間勉強したかよりも、どれだけ短期間に集中して勉強したかにかかっています。
ちなみに、現在のみなさんの中国語の授業は1ヵ月のうちに何時間ありますか?
平均的には、1週間に1回、1回1時間としたら、1ヵ月のうちに中国語に触れている時間は4時間です。それを半年続けたなら、4時間×6カ月で24時間ですね。
これまで私が見てきた中で、中国人と対等に会話に詰まらず話せるレベルの方は、少なくとも現地(中国)の語学教室に1ヵ月~3ヵ月は集中して毎日5時間~8時間勉強し、普段の生活の中でネイティブの中国語を聴き、たまに中国人の友達と会話。
それで、大体半年から1年くらい経ってやっとこのレベルまでになっています。
どうして短期間で集中するのが良いかというと、時間を空けると忘れてしまうからです。せっかく勉強したのに、次回の授業の時に忘れてしまっていれば、また覚え直しになります。
よって、勉強したことを忘れないうちに、新しいことをどんどん覚えていかなければいけないのです。
間違った思い込み③ 資格を取れば話せるようになる!
私は大学時代と社会人時代で中国語の資格取得者にはたくさん会ってきましたが、その中で本当に中国語が話せるという人はごく一部でした。
なぜ資格を取ったのに話せる人は少ないのか。
資格を取って知識を頭に詰めただけで安心してしまい、やはり「覚えた単語や文法を使って言いたいことを表現する」練習をしていないのです。
私の場合も、資格勉強ばかりに追われていた大学時代は全然話せませんでした。留学や現地勤務で中国人と会話するうちに話せるようになりました。
ちなみに、TOEICなどで高得点を取る帰国子女の友達の話では、外国語というより母語の感覚で試験を解いているそうです。
中国語を勉強する時に資格取得を目標に頑張ることは良いと思います。しかしそれでは、資格取得が目的になって話す練習がおろそかになりがちですので、まず話せるようになってから資格を取るという順番で進めてみてはいかがでしょうか。
間違った思い込み④ 文章の意味が分かれば話せるようになる!
残念ですが、文章の意味が分かったとしても話せるようにはなっていないことが多いのです。「たくさん単語を覚えたのに何故話せるようにならないんだろう?」と言う人は、ここで躓いている可能性が高いです。
どうして、文章の意味がは分かるのに話せないのかというと、そもそも「読むこと」と「話すこと」は根本的にアクションが異なるから。私たちが日本語の本を読めるのに、その本の内容を一時一句正確に話すことはできないでしょう。
じゃあ、外国語が話せる人って、なぜ話せるんでしょう?外国語が話せる人と話せない人の違いはどこにあるのか。
話せる人は、「話したい内容」を日本語を介すことなく、瞬時に外国語で表現できるんです。
その能力を身に付けるためには、文章の意味が分かること、聞き分けられることは前提として、さらに「覚えた単語や文法を使って、言いたいことを表現する」練習が必要になるわけです。
文章の意味が分かるのに話せないと嘆く方の多くは、この段階の練習が不足しているのではないでしょうか。
間違った思い込み⑤ もう歳だから覚えられない!
人によって記憶力や習得スピードに個人差はありますが、歳だから覚えられないというのは、語学習得に関しては正しい解釈とは言えません。
みなさんは語学の勉強と聞けば、きっと単語の暗記、書き取りやリスニングの練習といったことを想像し、自然と「語学習得とは頭に叩き込む座学のお勉強」のように思いがちでしょう。
確かに「話せるようになる」過程では、机上での単語の暗記は必要ですが、最終的に「話せる」という結果を生み出しているのは、どれだけ中国語で話す練習をしたかなんです。
みなさんはスポーツはお好きですか?
例えば、テニスをしたいなら、ラケットの振り方やコートでの動きを実際に練習しますよね?よほど体の弱い方でなければ、ほとんどはゲームが成り立つレベルまでに上達するのではないでしょうか。
語学習得もスポーツと同じで、年齢はあまり関係ありません。どれだけの量を練習したかです。なので、話せるようにならないのは歳のせいではありませんので、安心してくださいね。
まとめ
いかがでしたか?この中で思い当たることはあったでしょうか?
少しでもみなさんの思い込みが解け、中国語が話せるようになるきっかけになればと思います。